子供が悩みを話さない気持ち

いじめを受けている、何か学業で問題を抱えているなど、悩みにぶつかる子供は少なくありません。
その悩みを解決するのは、学校はもちろんですが、やはり一番は家庭であり、子供が信頼するのが親です。
ニュースでいじめを受けて、苦になり自殺するような子供がいますが、家庭で問題を打ち明けられないことが、このような結果を生んでしまいます。

家庭で親子としても、毎日一緒に生活をしていれば、子供の様子が変だと気づくこともあるでしょう。
しかし、そこで子供が悩みを打ち明けないと、親は何か子供の様子は変だ、子供も問題を抱えていつもと違う様子を見せるとなり、お互いに悶々として家庭の雰囲気は悪くなるばかりです。
そうなると、家庭の様子も変になっていくことも多く、家族全体の生活が狂うことも少なくありません。

ただし、子供は家庭の中では、自然と親の期待を受けていることを知っていきます。
それは親が成績を伸ばして良い学校に行って欲しいなど、子供に期待を寄せていくことで、自然とわかっていきます。
期待を受けていると知っているからこそ、子供は親に悩みを話し不安にさせようとしません。
また、子供にとって親と相談し面倒くさい時間を過ごすのも嫌だと思うことが多いです。

親がしっかりとする

子供が親に悩みを打ち明けられるようにするには、普段からの家庭環境が重要です。
まずは、親が子供の話を受け入れられるように生活し、それには、親が問題を抱えていないこと、いつも毅然とした態度でいることです。
親が何か不安そうにしていれば、子供はそれ以上迷惑をかけまいと、余計に黙ってしまいます。

さらには、いつも親子で会話のある家庭である必要があります。
母子のどちらかが子供に無関心である、ほとんど家にいないようであれば、子供は話したくても話しません。
家庭の子供の教育方針も重要であり、子供を正しく育てようと、悪いことや問題になっていることを隠そうする家は、子供だけで悩みを抱え、問題を大きくするだけです。

結局は、家族として、子供の悩みをいつでも解決してあげようという環境であるかどうかということです。
親が、子供の世話は面倒だと思っている、ギャンブルや不倫などに逃げるようでは、ますます子供の問題は大きくするばかりです。

ただし、どのような家庭であっても、子供が大きな人生を左右するような悩みを抱えていれば、いつかは家族会議で話し合う時期はきます。
これだけ大きな問題であれば、子供だけで隠すのは難しくなり、進路決定などの時に問題が露呈することが多く、家族としてどうするか対応を求められます。
そのときにも、親がそっぽ向くようであれば、子供にとっては悪い結果にしかならないでしょう。