リフレーミングとは?
起こった出来事に対し、違った視点で考えることを、リフレーミングと言います。
子育てでも、自分の子供は落ち着きがない、頑固である、などと親として短所を見つけることもあるでしょう。
しかし、短所は見方を変えれば、長所にもなっていきます。
いつもマイナスに捉えていることを、+に捉えて、良い方向に持って行くのです。
例えば、子供の勉強にしても、その日30分机に向かって勉強したとします。
親がこれを、30分しか勉強していないとするか、30分も頑張ったとするかということです。
30分しか勉強していないからもっとしろと言うのではなく、30分も頑張ったんだからもっとできる、と励まし方も変えられます。
2つの種類
リフレーミングには、2つ種類があり、状況と内容です。
・状況のリフレーミング
その状況が他のどんな事に役に立つかということです。
例えば、大きな声で話す子供は、お店などでは迷惑になりますが、友達に意見を伝える、学校で発表する時などは役に立ちます。
その状況では機能しない事でも、他の状況に当てはめると、大いに役に立つ資質です。
上手くいかないときに、これは他のどの状況で役に立つだろうかと考えます。
・内容のリフレーミング
内容や意味のリフレーミングと呼ばれており、マイナス思考をプラス思考に変えることです。
例えば、受験に失敗するとその学校に行くことは出来なくなりますが、本当にやりたいことを見つける時間を作れる、よりよい学校を探せるなどの考えも出来ます。
何か上手くいかないことがあれば、まだ気づかぬことに目を向けられる機会にもなります。
実践方法
リフレーミングを実践するには、一番簡単な方法は、その状況や性質を言い換えることです。
頑固であると言うのではなく自分の意見を持っている、飽きやすいというのではなく決断力があるという、ようにプラスのことに言い換えるのです。
物事には表裏があるので、マイナスのことは、見方を変えるとプラスのことになります。
さらには、そのことをするには、どうすればいいかと考えます。
人によっても、1つの物事に対して見方が違います。
もし親がそのように叱ってしまうなら、子供はどのようにすればいいのだろうか、と問いかけます。
子供がほめてもらいたいというなら、そのためには何が出来るか考えていきます。
子供に対して使うなら、リフレーミングの方法がいくつかありますが、この2つが簡単でしょう。
ただし、リフレーミングを実践するにあたって、それが逃げるための口実になってはいけません。
例えば、自分の子供が受験に失敗したら、来年もがんばれる、自分を見つめ直す時間を作れたなどリフレーミングできますが、そこに逃げてしまっては進展がありません。