赤ちゃんの姿を見る貴重な機会

お腹の中にいる赤ちゃんの姿を見ることができる絶好の機会になるのが妊婦健診の際に行なう超音波検査の時です。
毎回スクスクと成長している赤ちゃんの姿を目にする度にママになる喜びを噛み締めている方も多いはずです。
モニターで確認するだけでなく、プリントアウトをしたりDVDなどに撮りためてくれる病院も増えており、超音波検査はママにとって記念になるものだと認識している方も多いですが、実際には違う目的が存在しています。

赤ちゃんの成長を確認するもの

超音波検査とは記念として残すために行っているものではなく、赤ちゃんの成長具合を確認するために行われるものです。
医師は超音波によって映しだされた赤ちゃんの様子を確認しながら、問題なく成長しているのか、仮に成長の問題が見つかった場合には何が原因になのかを的確に判断しなければいけません。
赤ちゃんはもちろん、ママの体をしっかり守るために行われる検査であることを忘れないでください。

超音波検査の種類

超音波検査で赤ちゃんが映し出される仕組みは、漁業で使われる魚群探知機と同じです。
人間の聴覚では認識できない高周波の音波によってママのお腹を満たしている羊水を伝って赤ちゃんにぶつかることで画像として映し出すことができるのです。
現在は技術の発達によって様々な超音波検査が実現できるようになっています。

妊娠初期に行われるのは経膣法で、膣に超音波を発生させる棒を入れて赤ちゃんを確認する方法です。
まだ人間の形もしっかりできていないような段階の赤ちゃんを映し出すためには近い距離で子宮の中を確認しなければいけないので経膣法による検査が実施されます。
この検査によって最初に胎嚢が確認され、その後心臓が動いていることが判断できます。

妊娠中期から後期に行われるのが経腹法の検査です。
ママのお腹に超音波を当てると赤ちゃんの様子を映し出すことができます。
経膣法と比べるとあまり抵抗を感じずに検査を受けることができます。

カラードップラー法は赤ちゃんの臓器などに血液が流れている様子を確認できます。
臍帯=へその緒が赤ちゃんに絡みついていないかという点についても確認できる検査で、心臓の異常もわかるようになっています。

3D法あるいは4D法では赤ちゃんを立体的に確認できます。
赤ちゃんの表情までよくわかるのが特徴ですが、病院によってはこれらの検査は追加費用が発生する場合もあります。

こういった検査結果によって赤ちゃんの推定体重を確認できます。
頭の横幅、お腹の厚みなど超音波検査で映しだされた画像からサイズを測った結果推定体重が算出できます。
この結果によって順調に成長しているか否かがわかるようになっていますが、まだ小さな頃は算出できません。