主人が最近薄毛を気にしています。2人で薄毛に関する資料をインターネットで検索していたら、ザガーロという薬を見つけました。このザガーロは、AGAの治療薬として知られているプロペシアやミノキシジルに続き、2016年より日本国内でもザガーロの販売が開始されました。ここではザガーロの効果や副作用などをまとめました。
ザガーロの概要
ザガーロは、デュタステリドを有効成分とするAGA治療薬です。グラクソ・スミス・クライン社によって当初は前立腺肥大症の薬として開発されていました。2001年にアメリカで、2002年にヨーロッパで承認されています。日本では2008年に「アボルブカプセル0.5㎎」として製造販売承認を取得しました。その後、デュタステリドが成分を抑制するDHT(ジヒドロテストステロン)がAGAにも関与すると考えられるようになりました。そこで、デュタステリドをAGAに適応する開発が進められることとなったのです。デュタステリドは、2009年に韓国で承認されましたが、ヨーロッパやアメリカではさまざまな理由によって、男性型脱毛症に対する開発中止が決定されています。
日本での発売と成分の特徴
日本では2015年に承認され、2016年から販売が開始されました。
デュタステリドを主にザガーロ構成する成分の添加物は
- デュタステリド
- ジブチルヒドロキシルエン
- ゼラチン
- 中鎖モノ・ジグリセリド
- グリセリン
- 濃グリセリン
- 酸化チタン
- 中鎖脂肪酸トリグリセリド
- 黄色三二酸化鉄
- 三酸化鉄
- レシチン
です。
ザガーロに含まれるデュタステリドの量によって
- 「ザガーロカプセル0.5㎎」
- 「ザガーロカプセル0.1㎎」
の2種類があります。
臨床試験結果によると、0.5㎎の方が発毛効果は高く、副作用に差がないことが分かっています。
そのため、現在では0.5㎎が主流となっています。
ザガーロはM字の薄毛に効果的
ザガーロは男性ホルモンであるテストステロンとむずびつくことによって生成されるDHTによって引き起こされることが分かっています。
DHTが毛根にあるホルモン受容体に感知されることによって、髪の毛の成長が阻害されヘアサイクルが乱されてしまうのです。ザガーロの有効成分であるデュタステリドは、体内にある5αリダクターゼの働きを阻害することによって、AGAの原因物質であるDHTの生成を抑制する効果が認められています。
こうして、体内のDHT値が下がることで、薄毛改善とヘアサイクルの正常化効果が期待できるのです。
また、ザガーロは男性の薄毛の中でも最も多いといわれているM字の薄毛に効果的です。
ザガーロの副作用
ザガーロは、国内でも正式に商品化されているAGA治療薬です。そのため、比較的安全に使用することが可能です。しかし副作用の発現率は低いとはいえず、性機能障害をはじめとする副作用が引き起こされる可能性があります。また、ザガーロを服用すると初期段階で抜け毛が増加するケースがあります。これは、初期脱毛のヘアサイクルを正常化し、薄毛が改善される初期の作用です。