痛みの違いを把握しておきましょう

初めての出産を迎えようとしている方にとって一番不安に感じられるのは陣痛と答える方が多いですよね。
陣痛の痛みは今までの人生の中で経験したことが無いほどの痛みに感じられ、通常の生理痛の何十倍、何百倍もの痛みに感じられるという方もいるほどです。
このような話を聞くと恐ろしく感じるかもしれませんが、もうすぐ可愛い赤ちゃんに出会えると思えば意外と耐えられるものなので安心してくださいね。
ひょっとしたらこれが陣痛?と思えるような痛みを感じ、慌てて病院へ駆け込む方もいますが、「まだ本格的な陣痛ではない」と言われてしまう場合もあります。

いよいよ赤ちゃんが生まれるというまでの段階までの陣痛には3種類の痛みがあります。
これらの違いをよく見極め、冷静な行動を心がけましょう。

前陣痛

陣痛で最初に起こる段階が前駆陣痛または前陣痛と呼ばれるもので、いよいよ出産の時がやって来たという合図なんです。
妊娠後期に近づくとお腹の張りを感じてくるものですが、陣痛は妊娠中に感じなかったような痛みなので違いがわかるはずです。
前陣痛では痛みの間隔が不規則で、強い痛みが波のように不規則に訪れます。
この段階ではまだ出産には至りませんので、痛みが定期的に訪れるようになるまで待ってみましょう。

なお、前陣痛の継続時間は個人差があり、次の段階の痛みが生じるまで2週間近く継続したという方もいますが、平均すると3日間くらい継続する方が多いです。
中には前陣痛を感じずにいきなり本陣痛が来たという方もいるんですよ。
私も2歳と7歳の娘を出産した時には陣痛を経験していますが、下の子の時は前陣痛が短かったです。

本陣痛

前陣痛から更に痛みが増してきて、間隔が定期的になってくると分娩陣痛または本陣痛と呼ばれる段階になります。
目安としては10分から15分間隔で痛みを繰り返しているようであれば本陣痛になったと考えて大丈夫です。
この段階になったらかかりつけの産院に連絡をしていよいよ分娩の準備に入ることになります。

ただし、10分間隔の本陣痛がやって来る前に破水や出血などがあった場合にはこの段階ですぐに産院へ連絡して下さいね。
経産婦の方については初産婦よりも早く分娩に至るので、15分間隔になったら連絡を入れるのが一般的と言われています。

本陣痛が来てから産院に到着し、分娩の準備を開始してもすぐに分娩へというわけではないのです。
更に強い痛みと共に間隔が狭くなってくると猛烈な痛みを感じるようになります。

後陣痛

無事に分娩が終わり、ようやく痛みから解放される…と思っても、まだ痛みが続いてしまいます。
分娩後に訪れる後陣痛は大きくなった子宮が収縮するために必要な痛みで、産後2~3日は痛みが続くことになります。
本陣痛と比べるとかなり楽に感じられますが、生理痛よりも痛いのは確かなので頑張って耐えて乗り越えしょう。