発熱後体に発疹が現れる

突発性発疹は38度から39度ぐらいの高熱が3日ほど続き、その後熱が下がった後に、体に発疹が現れる病気です。
大きな特徴として高熱が出る割には元気があり食欲もあり、良く動き回り機嫌も良いことが多いです。
熱が下がると、それと同時に胸やお腹、背中を中心として赤い発疹が現れ、発疹は2日から3日で治り、下痢や嘔吐を伴うこともあります。
発疹は全身に出ることが多く、手足と顔は少なめで、この他の部位に現れます。

2歳から3歳までの子供に感染する病気であり、高熱時は機嫌がよいですが、解熱後に発疹が出ると不機嫌になります。
発症は0歳と1歳の時が99%であり、それ以外は2歳か3歳までには発症しています。
基本は自然治癒する病気でありますが、希に脳炎や脳症などの合併症を引き起こすこともあります。

ウイルスが原因の感染症であり、感染力は弱いですが、うつることはあります。
ヒトヘルペスウイルスの6型と7型という2つのウイルスが原因であり、くしゃみや咳の飛沫感染、皮膚や粘膜を通した接触感染、唾液が口に入る経口感染の3つあります。
感染力が弱いので、園内で流行することはまずありません。
過去に感染したことのある親や兄弟からの、家庭内で感染することが多いと考えられます。

一般的な対処法

発症しても予後は良好であり、予防接種などのないので、特に感染を予防するこれといった特徴的な対策はなく、日頃の手洗いなど衛生対策をしておけばいいでしょう。
特に特効薬や抗生剤を使うようなこともなく、高熱が出たなら医師に診せて対処方法を教えてもらいます。

高熱が出た場合は体力消耗を抑えるために、お風呂は控えます。
お尻を洗ったり、全身をタオルで拭くなどのことは、熱があっても全身の状態が良ければ行なって構いません。
また脱水症状を起こさないように、水分補給はこまめに行なうようにして、特に赤ん坊では親が飲み物をこまめに飲ませてあげましょう。
汗をかきますんので、服が汗でベタベタになったら着替えましょう。

もしも高熱が出ているようなら、3点クーリングを行ない、首の前側、脇の下、足の付け根という脈の通っているところを冷やします。
熱冷ましシートや保冷剤などを、ガーゼちゃタオルで包んで、この3点に当てます。
寒気があるときは温め暖かい格好をして、熱が上がり暑がるときは涼しくなるなど、体温調整をします。

39度以上熱がありぐったりしている、嘔吐や下痢を繰り返す、顔色が悪く苦しそうである、けいれんがあり止まらない、呼吸がおかしいなどの場合は小児科に連れて行き、診察してもらうべきです。
このような事に注意し、風邪などの症状と同じように対処していれば、自然と治っていく病気です。