風疹ウイルスによって発症

風疹は風疹ウイルスがくしゃみや咳に乗って飛び散り飛沫感染によって発症する病気であり、発熱と発疹、リンパ節腫脹が主な症状です。
一般的に2歳から3歳の子供に発症する病気ですが、近年は大人でも発症することもあり、地域で部分的に流行することもあります。
ただワクチンがありますので、ワクチン接種によって防ぐことは出来、国内でも発症者は減少傾向にあります。

大人は発症してもさほど症状は重くはなりませんが、子供の場合は重症になることもあります。
はしかほどではないですが感染力が強く、自覚症状のないまま他人に感染させるケースもあり、そのために三日はしかとも呼ばれます。
2週間から3週間ほどの潜伏期間を経て、首のリンパ節が腫れて、体に赤い発疹が出来ます。

発熱する人は3日程度続きますが、熱の出ない人もいます。
発症した場合は、特別な治療薬などはなく、症状に対する対症療法が行なわれます。
まずは安静にすることが大事であり、症状は軽い場合が多いので、発症すると人にうつす危険もあり、治るまでは大人しくしていましょう。

多くの場合は軽症で済みますが、重症となると、合併症を起こします。
風疹脳症、風疹完治後数週間後に血が止まらなくなる血小板減少性紫斑を発症する場合もあります。
また妊娠期間の女性が感染すると、産まれつき難聴や白内障のある先天性風疹症候群の子供が生まれる可能性があります。

春から夏にかけて流行しやすく、感染しても症状の出ない人も3割ほどいます。
子供の病気のように思われますが、大人でも感染することがあるので、大人も注意が必要です。
感染力はインフルエンザよりも数倍強く、手洗いやマスクは有効な予防手段とは言えません。

ワクチン接種が有効

風疹のワクチンはあり、ワクチンで予防接種を行えます。
特に乳幼児のみならず、妊婦の方も産まれてくる子供のために、またワクチン接種すれば周囲に感染させる危険も減ります。

ただワクチン接種は、最近になりやっと男女とも幼児の時に接種すべきとなり、昭和に産まれた人は、まだワクチン接種が義務づけられていませんでした。
そのような人は、いままで風疹にかかったことがないというと、抗体を持っていないことになり、今後風疹にかかる可能性はあります。
なお、一度風疹にかかると、終身まで抗体は体に出来ます。

風疹ワクチンは自分で自発的に受けに行かねばならず、まずは地方の自治体などに問い合わせてみましょう。
しかしながら妊娠した方はワクチン接種は出来ませんので、その前にワクチン接種は行なっておかないとなりません。
さらには、父親にも感染する危険はありますので、もしも父親がワクチン接種を受けていないなら、受けるようにしましょう。