水疱が出来る病気

水疱は感染すると体に水疱が出来るのが大きな特徴であり、乳幼児の間に感染して発症する方も多く、年間数十万人が発症します。
水痘・帯状疱疹ウイルスに感染して発症し、大変感染力が強く、幼稚園や学校で流行することもあります。
2週家ほど潜伏期間があり、乳幼児を中心に発症しますが、2014年からワクチン接種が行なわれるようになったので、今後の発症者の数は少なくなるでしょう。

きわめて感染力の強いウイルスであり、飛沫感染や接触感染の他に、空気感染もします。
このために幼稚園や学校で発症者がいると、空気を通して感染し、一気に流行することもあるのです。
多くは上気道から進入し、潜伏期間後に発病します。

また空気感染する場合は、発症者と同じ空間に僅かな時間いただけでも感染する可能性があります。
残念ながらマスクは有効な手段ではなく、ワクチン接種のみが有効です。

やはり水疱特徴というと全身の発疹であり、頭皮や体幹、四肢の順に出現します。
通常は痒みをともなうことも多く、赤い斑点や水疱などと、体各部にそれぞれの発疹が出る場合もあります。
感染すると数日で治癒していきますが、合併症の危険もあり、肺炎や肝炎などを引き起こすこともあります。

合併症は命の危険を伴うこともあり、新生児が水疱を発症すると特に重症化しやすいので、気をつけるべきです。
治療薬として、抗ウイルス薬のアシクロビルやバラシクロビルがありますので、これを投与すると治療でき、早めに使うと症状も重くならずに済みます。

また痒みを軽減し細菌の二次感染を防ぐために、軟膏を塗ることもあります。
特に発疹が出来た場合は、水疱としての症状の他に、発疹が痒みを伴うことも多いので、掻くと化膿し、傷が跡となって残ることもあります。
爪は短く切るようにして、引っ掻いたりした部分は消毒し、また口の中にも水疱は出来ますので、刺激しない物を食べるようにしましょう。

予防するならワクチン接種

予防するなら水疱ワクチンを接種するのが一番であり、これは自費での接種となります。
1歳以上の小児がすべて対象となり、水疱の患者と接触後に72時間以内に接種すると、80~90%は防げると言われています。
2014年移行はワクチン接種を行なうことと定められているので、2014年移行に産まれた子供はワクチン接種することなります。
そのために、今後は患者数はどんどん少なくなっていくと予想されます。

また水疱となり完治した後、ウイルスは体内に潜伏しており、その後ストレスなどで免疫力が低下したときに、帯状疱疹を発生させることがあります。
特に免疫力の低下する50代以降になると発症する人が多く、80歳になるまで3人に1人が経験します。