このまま背が大きくならない?

子供の成長は親にとって不安の尽きないものですが、同級生の子供達と比較するとうちの子の身長が低すぎて心配だという話もよく聞きます。
まだこれから伸びるはずと思っても、なかなか伸びてくれないと心配するのも当然ですよね。
場合によっては低身長症という可能性も考えられるため、医療機関で相談することも選択肢の一つになっています。

低身長とはどんな病気?

子供の身長や伸び率が基準を下回っていると医学的な面から認められた場合には低身長症と判断されるそうです。
一定の基準とは大きく分けて2つあると言われています。

まずは同年代の平均身長と比べて著しく低いという場合です。
同年代でも身長には個人差があるため、平均身長はあくまでも目安としか考えてくださいね。
そこで平均身長とのばらつきを示すSD値という数値で+2SDから-2SDという数値の範囲内であれば標準だとされますが、-2SDを下回ることになると低身長症になるそうです。
低身長症という結果が出るのは同性で同世代に子供が100人いた場合、そのうちの20人から30人が該当すると言われています。

もう一つが1年間にどのくらい身長が伸びたのかという伸び率を確認した結果、低身長症と判断される場合もあるそうです。
この場合もSD値が指標とされますが、-1.5SD以下が2年間続いた場合には低身長症と判断されるようですね。

この基準のうちどちらか一方が該当する場合も、両方に該当する場合でも低身長症と診断されることになるんです。

低身長症になる原因

なぜ低身長症になってしまったのかという原因については諸説ありますが、大きく分けると何らかの病気が関連している場合とそうではない場合があるみたいです。

病気ではないという場合には父母も背が低いという遺伝が関連している場合や睡眠時間が少ないとか食事の栄養バランスが悪いなど生活環境が関連している場合があると言われています。
特に好き嫌いが多い子供や普段から食が細い子供についてはなかなか身長が伸びない事が多いため、栄養バランスのとれた食事でしっかり補うことが大事なのだとわかりますね。

病気が原因になっている場合は複数の病気が関連しているそうです。
成長ホルモンのせいで身長が伸びない場合には、脳が外傷を受けていたり脳腫瘍があると下垂体に障害が生じているため正常にホルモンが分泌しないと考えられます。
甲状腺ホルモンにも異常があると骨の成長が思うようにできないため身長が伸びませんが、甲状腺に何らかの異変が生じる病気が関連しているかもしれなのです。

他にもママのお腹の中で十分成長できずに平均よりも小さく生まれてしまった場合や染色体や骨、内臓などの先天性の異常も原因になることがあるのだとか。
これらの病気を早期に発見することも大事なので、なかなか身長が伸びないことにお悩みの場合は早めに医療機関に相談した方が良いですね。